マイクロソフトエンジニアがWindows 11風Linuxディストリビューション「AnduinOS」の開発者と判明
マイクロソフトのソフトウェアエンジニア、Anduin Xueが、Windows 11を模したLinuxディストリビューション「AnduinOS」の唯一の開発者であることが明らかになった。
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先週、NeowinやDistroWatchで注目を集めたLinuxディストリビューション「AnduinOS 1.3」の唯一のメンテナー(開発者)が、ついにその正体を公開した。開発者は、マイクロソフトのソフトウェアエンジニアであるAnduin Xue氏であることが判明した。Xue氏は、Ubuntuをベースにしたこのプロジェクトを個人的な非営利の取り組みとして進めており、Windows 11に似せたデザインが特徴だ。
Xue氏は、マイクロソフトでソフトウェアエンジニア2として勤務しているが、Windowsの開発には携わっていない。彼は経済的に安定しているため、AnduinOSを商用化する予定はないと述べている。プロジェクトの資金面について、Xue氏は次のように語った。「寄付を受けない理由や、利益を得る方法、商用化の計画についてよく聞かれますが、正直あまり深く考えていません。これは私の本業ではなく、生活の糧にするつもりもありません。毎月数時間だけメンテナンスに費やしています。将来的にはAnduinOSを基にした企業向けソリューションを検討するかもしれませんが、元のシンプルさを損なうつもりはありません。快適なテーマのUbuntuを作ること自体が目的です。」
また、AnduinOSが中国発のディストリビューションである点について、一部のユーザーから懸念の声が上がっていた。これに対し、Xue氏はブログで、ソースコードは公開されており、中国政府向けのバックドアを仕込むことは「非合理的で、すぐに露見する」と反論した。プロジェクトの継続性についても、Xue氏はAnduinOSのサポートを続ける意向を示しており、スポンサーシップや企業との協力が得られればフルタイムでのメンテナンスも検討すると述べた。
AnduinOSは、Windowsライクな体験を求めるLinuxユーザーにとって魅力的な選択肢として、今後も注目を集めそうだ。
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