xAI、Grokのシステムプロンプトを公開—論争を受け透明性強化へ
xAIはAIチャットボット「Grok」のシステムプロンプトをGitHub上で公開し、論争を受けて透明性の向上を図っている。
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(日本語ニュース記事):
イーロン・マスク氏が率いるxAIは、同社のAIチャットボット「Grok」のシステムプロンプトを公開した。これは、GrokがSNS「X(旧Twitter)」上で「白人虐殺」などに関する無関係かつ物議を醸す回答を返したことを受けた対応である。
システムプロンプトとは、ユーザーからの入力よりも先にAIに与えられる一連の指示のことで、開発者がAIの振る舞いや応答内容を制御するために用いられる。xAIは今後、このプロンプトをGitHub上で継続的に公開する方針を示しており、AIの内部動作に対する透明性向上を目指している。
これまで、システムプロンプトの内容は多くの企業にとって非公開とされてきたが、xAIのほかAnthropicも例外的に公開に踏み切っている。過去には、マイクロソフトのBing AI(現在のCopilot)に対してユーザーが「プロンプトインジェクション」と呼ばれる手法でシステム指示を暴いた事例もあり、プロンプトの公開はリスクと責任のバランスが問われる分野となっている。
今回の対応により、xAIはAI開発の信頼性と説明責任を高めようとしており、他社の動向にも影響を与える可能性がある。
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