LinkedIn幹部、AIが新卒者の失業増加に伴いエントリーレベルの職を脅かすと警告

LinkedInの最高経済機会責任者であるアニッシュ・ラマン氏は、AIが複数の業界でエントリーレベルの職を侵食し、若手専門職の伝統的なキャリア形成の道筋を脅かしていると月曜日に警告した。LinkedInのデータによると、2022年9月以降、新卒者の失業率は30％増加しており、全労働者の18％増よりも高い数値となっている。特にジェネレーションZの労働者は、他の年代層に比べて自身の将来に対してより悲観的な見方を示している。

ラマン氏はニューヨーク・タイムズのコラムで、「キャリアのはしごの最下層が崩れている」と述べ、テクノロジー、法律、小売業界でAIが従来、若手労働者に割り当てられていた業務を代替している事例を挙げた。LinkedInが実施した3,000人の経営幹部への調査では、63％が「AIは最終的に単調なエントリーレベルの業務を担当するようになる」と予測しており、特に高学歴の専門職ほど影響が大きいとみられている。