NASAのローマ望遠鏡、宇宙の「レンズ」を使ってダークマターを研究

アインシュタインが予測した奇妙な現象である重力レンズ効果は、近くの銀河が背後にある遠くの銀河を拡大する現象です。この現象は、NASAのナンシー・グレース・ローマ宇宙望遠鏡が2027年に科学観測を開始し、広大な宇宙調査を行う際に一般的になると予測されています。

この画像は、NASAのローマ宇宙望遠鏡が観測したシミュレーション画像で、望遠鏡の広視野観測装置の視野を重ねています。左と右に示された例のように、ローマ望遠鏡の観測では、20以上の重力レンズが頻繁に現れると期待されています。ミズーリ州セントルイスのワシントン大学の大学院生ブライス・ウェディグが主導した論文では、ローマ望遠鏡が検出する重力レンズのうち、約500個がダークマターの研究に適していると推定しています。