5万年前の炭素記録が初期人類の火の使用の証拠を示す
5万年前の炭素記録が、初期人類が火を使用していた証拠を示し、これまでの説を覆す発見がなされました。
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「人類がいつ火を使い始めたのかは長らく不明でした」とPhys.orgは報じています。研究の責任著者である趙徳波博士は、「私たちの発見は、人類が環境に火を使って影響を与え始めたのは最近のホロセンス時代ではないという広く信じられてきた説に挑戦するものです」と述べています。この研究は『米国科学アカデミー紀要』に掲載され、植物が燃え尽きることなく残った炭化植物の遺物、いわゆる火成炭が発見されたことを示しています。研究によると、約5万年前、東アジア全体で火の使用が顕著に増加したことが明らかになりました。この発見は、人類の火の使用の歴史を新たに理解するための重要な手がかりとなります。