OpenAIのWindsurf買収が白紙に、CEOはGoogleへ移籍

OpenAIが進めていたスタートアップ企業Windsurfの買収計画が中止となったことが明らかになった。これに伴い、WindsurfのCEOであるVarun Mohan氏、共同創業者のDouglas Chen氏、そして同社の一部研究開発チームがGoogleに移籍し、同社のAI研究部門であるDeepMindに加わることが7月12日（金）に発表された。

Mohan氏らは今後、Google DeepMindにおいてエージェント型コーディングの分野に注力し、主に同社のAIモデル「Gemini」に関する研究開発に従事する予定である。一方でGoogleは、Windsurfの株式を取得することはなく、Windsurfの技術の一部に対して非独占的ライセンスを受ける形となる。

Windsurfの経営体制にも変更があり、同社の事業責任者であるJeff Wang氏が暫定CEOに就任し、グローバル営業担当副社長のGraham Moreno氏が新たな社長となる。

この人事と買収中止のニュースは、AI業界の競争が激化する中で、GoogleとOpenAIの戦略の違いを浮き彫りにするものとなっている。