植物の効率を模倣 複数光子を利用する新型光触媒を開発
メルボルン大学の研究チームが、植物の光合成に似た複数光子を利用できる新しい光触媒を開発した。
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メルボルン大学化学部のPolyzos研究グループは、植物のように複数の光子からエネルギーを吸収できる新しいタイプの光触媒を開発したと発表した。研究者によると、太陽光は植物が光合成で4つの光子を利用することでエネルギーに変換されるが、従来の人工的な光吸収化学物質は一度に1つの光子しか吸収できないのが限界だった。
今回開発された「マルチフォトン光触媒」は、複数の光子を効率的に取り込み、そのエネルギーを利用して難易度が高くエネルギー集約的な化学反応を推進することが可能となる。この成果は、自然界の仕組みを模倣することで光エネルギーをより効果的に活用し、持続可能なグリーンケミストリーの新たな道を切り開くものとして注目されている。