H-1Bビザ費用の急増で欧州企業が人材獲得競争、米国スタートアップに影響

米国大統領ドナルド・トランプ氏によるH-1Bビザ費用の大幅変更を受け、欧州のテック企業がグローバル人材の獲得に動き出している。これまで米国に移住を検討していた外国人労働者をターゲットに、欧州企業が人材の引き抜きを進める動きだ。

トランプ氏は金曜日にH-1Bビザに一度限りの10万ドルの手数料を導入する大統領令に署名した。従来の費用は約1,500ドルであったため、テック企業は対応策を急ぎ模索している。これまで米国では年間約8万5千件のH-1Bビザが発行されており、その大半は大手テック企業に割り当てられていた。

今回の措置により、米国のスタートアップ企業は優秀な外国人人材の採用競争において不利な立場に立たされる可能性があり、欧州市場での人材獲得競争が一層激化するとみられている。