宇宙飛行士の視力改善に期待、溶解性の目用インサートを開発

宇宙での生活は人体に大きな影響を与え、多くの健康問題を引き起こす可能性がある。その中でも、微小重力により体液が頭部に集中することで、多くの宇宙飛行士が視力問題を抱えることがある。これにより眼球の腫れや視神経の圧迫が生じる。

眼の疾患は一般的に薬で治療可能だが、宇宙空間での薬の投与は簡単ではない。例えば、点眼薬は重力がないと効果が十分に発揮されない。これに対処するため、ハンガリーの研究者たちは、薬を直接眼に届けることができる小型の溶解性インサートを開発した。米粒ほどの大きさのこのインサートは、現在国際宇宙ステーションの宇宙飛行士によって試験されている。