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オーバーウォッチ開発チームが労働組合結成、WoWチームに続き

ブリザードの『オーバーウォッチ』開発チームが労働組合を結成し、職場環境の改善とゲーム品質向上を目指す

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ブリザード・エンターテインメントの『オーバーウォッチ』開発チームが、労働組合「オーバーウォッチ・ゲームメーカーズ・ギルド」を結成したことを発表しました。この組合には、アート、テスト、エンジニアリング、デザインなど多岐にわたる約200人の開発者が参加しています。昨年7月に『ワールド・オブ・ウォークラフト』チームが組合を結成して以来、ブリザードでは2番目の包括的な労働組合となります。

組合結成の背景には、2024年初頭のレイオフが大きな要因として挙げられています。テストアナリストのシモン・ヘドリック氏は、「突然の解雇に何もできなかったことが問題だった」とKotakuに語り、従業員の保護を最優先にしたいと強調しました。UIアーティストのサディ・ボイド氏は、「私たちは単なる数字ではない。安心してゲームを作りたい」と述べ、組合が職場環境の改善や生成AIの使用方法に関する交渉の手段となるとの見解を示しました。

組合結成は、レイオフやスタジオ閉鎖を防ぐ完全な解決策ではありませんが、企業が従業員と対話する第一歩となります。ボイド氏は、「ゲーム業界は転換期にある。オーバーウォッチの組合結成が他のスタジオに影響を与えるだろう」と語り、業界全体への波及効果に期待を寄せています。

ブリザードの組合は、マイクロソフトとの初の契約交渉に臨む予定ですが、他の一部のゲーム組合との交渉が長引いているとして、マイクロソフトの対応に遅れが指摘されています。それでも、組合化はより良いゲームと職場環境の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。