モハベ砂漠のレーダー皿がアレシボ崩壊後に主要な小惑星ハンターに
2020年のアレシボ観測所崩壊後、モハベ砂漠のNASAゴールドストーンレーダーが主要な小惑星追跡施設となり、2024年末までに55の近地球小惑星を検出して新記録を樹立した
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モハベ砂漠の僻地にそびえるNASAのゴールドストーン太陽系レーダーは、宇宙船と通信を行う単独の衛星皿だ。この施設のアンテナは、ダウンタイムを利用して地球の近くを通過する宇宙オブジェクトを追跡し、その軌道を精密に測定することで、特定の目標が地球と衝突する可能性を計算するのに役立っている。2024年末までに、ゴールドストーンは55の近地球小惑星を検出し、施設の年間新記録を達成した。
1968年、科学者たちはゴールドストーンを使用して初めて小惑星のレーダー観測を行った。その後数十年間、研究者たちはプエルトリコにあるより大きな皿で詳細な研究が可能なアレシボ観測所に大きく依存していた。ジェット推進研究所の小惑星ハンターで惑星科学者のランス・ベナー氏は、Space.comへのメールで、「アレシボが稼働していた時期には、ゴールドストーンに比べて約2.5倍の二重系衛星がアレシボで発見されていた」と語った。
しかし、2020年のアレシボの予期せぬ崩壊により、ゴールドストーンが新たな主力施設となった。ベナー氏によると、ゴールドストーンで特定された二重系の数は、アレシボで発見されたものと同等だという。ベナー氏は、既知の小惑星を観測するためにゴールドストーンを使用しており、3月にテキサス州ヒューストンで開催された第56回月惑星科学会議で、ゴールドストーンの小惑星レーダー観測の最新状況を惑星科学コミュニティに報告した。
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