メタ、独占否定し反トラスト訴訟の棄却を求める

メタは、米連邦取引委員会（FTC）が同社のインスタグラムとワッツアップの買収を巡り提起した反トラスト訴訟について、FTCが主張を立証できていないとして、ルール52(c)に基づく判決を求める動議を提出した。メタは、ソーシャルメディア市場での明確な独占的権力の証拠が示されていないと主張している。同社のアプリは無料で提供されているため、従来の価格に基づく独占指標は適用されないと強調した。

さらにメタは、FTCがサービス品質や生産量の低下を証明できていないと指摘。逆に、買収以降、ユーザーエンゲージメントが増加し、アプリの品質が向上していると反論した。メタは、FTCの証拠は推測にすぎないと批判し、訴訟の棄却を強く求めている。

この訴訟は、テック大手の市場支配力を巡る議論の中心にあり、裁判所の判断が今後の業界動向に影響を与える可能性があるため、注目が集まっている。