SpaceX、スターシップの不具合原因を特定し、10回目の試験飛行に向け準備完了

【テキサス州発】SpaceXは、巨大ロケット『スターシップ』の10回目の全規模試験飛行に向けて、最終準備を進めている。連邦航空局（FAA）からの打ち上げ承認を受け、同社は金曜日に次の飛行に向けた計画を加速させた。

エンジニアチームは水曜日、テキサス州南部の打ち上げ施設でスターシップの推進システムに対する「スピンプライム」テストを完了。地上クルーはその後、ロケットを近くの格納庫へ戻し、エンジンの点検や耐熱シールドの補修、その他離床に向けた最終作業を実施した。

SpaceXは過去2回の試験飛行で発生した失敗の原因を特定しており、今回の準備に反映させることで、より安全かつ安定した飛行の実現を目指している。関係者によると、試験飛行は近く実施される予定で、宇宙輸送技術の進展に向けた重要な一歩と位置づけられている。