米製薬大手イノティブ、ランサムウェア攻撃で業務一部停止
米製薬・バイオ企業イノティブがランサムウェア攻撃を受け、一部業務が停止したことを明らかにした。
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米国の製薬・バイオテクノロジー企業イノティブ(Inotiv)は、ランサムウェア攻撃を受け、ITインフラの一部を停止せざるを得なかったと発表した。攻撃は8月8日に発生し、同社は米証券取引委員会(SEC)に報告を行っている。
初期調査の結果、外部からの不正侵入によりシステムの「特定部分」が暗号化されたことが判明した。イノティブは直ちにネットワークを遮断し、法執行機関に通報するとともに、第三者のセキュリティ専門家を招き、フォレンジック調査やセキュリティ改善に着手している。
ランサムウェアグループ「Qilin」が今回の攻撃の犯行声明を出している。現在、イノティブは一部サービスの復旧作業を進めているが、業務への影響がどの程度続くかは不透明だ。
サイバー攻撃が世界的に増加する中、製薬・バイオ業界を含む重要インフラ企業は引き続き標的となっており、セキュリティ対策の強化が急務となっている。