Microsoft Entra IDの脆弱性、Azureアカウントに壊滅的リスクをもたらす可能性
セキュリティ研究者が発見したMicrosoft Entra IDの脆弱性により、Azureの全顧客アカウントが危険にさらされる可能性があった。
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世界中の企業が過去10年間で自社運用のサーバーからクラウドへのデジタルインフラ移行を進める中、Microsoftのような主要クラウドプロバイダーが提供する標準化されたセキュリティ機能は大きな利点となっている。しかし、これらのシステムに依存する分、問題が発生した場合の影響は非常に深刻になり得る。実例として、セキュリティ研究者ディルク=ヤン・モレマ氏が最近発見したMicrosoft Azureのアイデンティティおよびアクセス管理プラットフォームにおける2つの脆弱性が挙げられる。これらの脆弱性は悪用されれば、全Azure顧客アカウントの壊滅的な乗っ取りに繋がる可能性があった。今回の発見は、クラウド依存のビジネス環境におけるセキュリティ対策の重要性を改めて示すものである。