フィグマ、AI搭載のウェブサイトビルダーとコーディングツールを発表、アドビやキャンバに挑戦
フィグマはAIを活用したウェブサイトビルダー「フィグマサイト」とコーディングツール「フィグマメイク」を発表し、アドビやキャンバに対抗する
最新の更新
フィグマは、AIを活用した新たなウェブサイトビルダー「フィグマサイト」とコーディングツール「フィグマメイク」を発表し、アドビ、ワードプレス、キャンバなどの競合に挑む。
「フィグマサイト」は、フィグマデザインと統合されたウェブサイトビルダーで、クリエイターがプロジェクトをライブで機能するウェブサイトに変換できるツールだ。レイアウト、ブロック、テンプレート、インタラクションのプリセットを提供し、ウェブサイト構築を簡素化し時間を節約する。カスタムアニメーションなどのコンポーネントは、既存のコードを使用するか、AIツールに「テキストが羽のようにはらりと落ちるようにアニメーションする」といったテキスト指示を与えることで生成可能だ。フィグマサイトは、フィグマ製品のフルシートアクセスを持つユーザー向けにベータ版で提供開始されている。AIコード生成機能は「数週間以内に」、デザイナーがサイトコンテンツを管理できるCMSは「今年後半に」リリース予定だ。
一方、「フィグマメイク」は、グーグルのジェミニコードアシストやマイクロソフトのGitHub Copilotに似たAIコーディングツールで、アンソロピックのクロード3.7モデルを搭載している。このツールは、説明や既存のデザインに基づいて動作するプロトタイプやアプリを構築でき、例えば「新しいトラックが再生されるとディスクが回転する音楽プレーヤー」を作成可能だ。テキストの書式やフォントスタイルなどのデザイン要素は、手動で編集したり、追加のAIプロンプトで調整したりできる。メイクもフルシートフィグマユーザー向けにベータ版で提供開始されている。フィグマは、フィグマメイクのサードパーティやデザインシステムとの統合を検討しており、デザインプラットフォーム内の他のアプリにも適用する可能性があると述べている。
これらの新ツールにより、フィグマはデザインと開発の効率化を加速させ、競争の激しい市場での地位強化を目指している。