Apple、パスキーの相互運用性向上のためインポート／エクスポート機能を発表

今週開催されたAppleのWorldwide Developers Conference（WWDC）にて、Appleはパスキーの大きな課題であるプラットフォームや認証管理者間の相互運用性不足を解決する、安全なインポート／エクスポート機能を発表した。この機能はFIDOアライアンスとの協力で開発され、ユーザーが自発的に暗号化されたパスキーをアプリやシステム間で転送できるようにする。Ars TechnicaのDan Goodin氏は、この機能が「パスキー開発者が使いやすさを大幅に改善するための重要な進展を示す最も強力な証拠」と評価している。Appleの紹介動画では、「人々は自分の認証情報を所有し、好きな場所で管理する柔軟性を持つべきだ」と語られており、これによりユーザーは自身のデータをよりコントロールし、どの認証管理者を使うか選択できるようになる。この転送機能はパスワードや認証コードにも対応し、アプリやOS間でこれらの認証情報をより安全に同期するための業界標準の手段を提供する。