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北大西洋で数百万トンのナノプラスチックが発見される

研究者たちは、北大西洋の温帯から亜熱帯にかけての上層水域に2,700万トンものナノプラスチックが広がっていることを発見しました。

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2020年11月の調査航海中に行われた研究によると、北大西洋の温帯から亜熱帯にかけての上層水域に、なんと2,700万トンものナノプラスチックが分布していることが明らかになりました。この研究は『Nature』誌に発表され、チームは12地点で3つの水深から水をサンプルし、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルという3種類のプラスチックの平均濃度が1立方メートルあたり18ミリグラムであることを確認しました。

これらの粒子は、直径1ミクロン未満のナノプラスチックで、大きなマイクロプラスチックとは異なり、水柱全体に浮遊し、海底に沈殿することはありません。ダルハウジー大学の環境科学者トニー・ウォーカー氏によれば、ナノプラスチックは細胞壁を通過して、植物プランクトンを介して海洋食物網に取り込まれる可能性があります。

さらに、ナノプラスチックを除いた場合、世界の海洋には約300万トンの浮遊するプラスチック汚染があると推定されています。