新しいRustベースのGPUドライバ「Tyr」がLinux向けに開発中

LinuxのRust化は着実に進行しており、最も注目されているプロジェクトには、Red HatによるNVIDIA GPU向けのNovaドライバや、カーネルコミュニティによってメンテナンスされているRustベースのNVMeドライバが含まれています。Rustの人気が高まる中、このメモリ安全な言語をLinuxに統合する新しいプロジェクトが次々と登場しています。最近の注目すべき取り組みは、Collabora、Arm、Googleが共同開発しているGPUドライバ「Tyr」で、Mali CSFベースのGPUにRustサポートを提供することを目的としています。Tyrという名前は、北欧の神から取られており、ARM Mali CSF GPU用の下流カーネルドライバであるPanthorのポートであり、Novaやrust_platform_driver.rsからもインスピレーションを受けています。この新しいドライバは、Linux環境におけるGPUドライバのRust化の一環として期待されています。