南極周辺の海水が塩分増加、氷減少と関連 – 研究結果
南極周辺の海水の塩分増加が、この10年間で観察された海氷の減少と関連していることが、最新の研究で明らかになった。
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南極周辺の海水が塩分を増加させており、その影響で南極の海氷量が減少していることが明らかになった。月曜日に発表された『Proceedings of the National Academy of Sciences』に掲載された研究によると、海面近くの塩分濃度の増加が、過去10年間に観察された南極海氷の減少の一因である可能性が示唆されている。この変化は、以前の氷の成長期からの逆転を意味している。「南極の氷がもたらす影響は、海面上昇や地球温暖化、さらには極端な気象現象に関わるため非常に大きい」と、サウサンプトン大学のアレッサンドロ・シルヴァノ博士は述べた。「これにより、私たちは新たなシステム、新しい世界に突入していると言える」と彼は警鐘を鳴らしている。また、研究に必要な衛星データの提供を防衛省が中止したことも報じられている。