トランプ政権、エナジースター・プログラムの廃止を計画
トランプ政権が、1992年以来アメリカ人に5000億ドル以上のエネルギーコスト節約をもたらしたエナジースター・プログラムの廃止を計画している
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米国のトランプ政権が、環境保護庁(EPA)が運営するエナジースター・プログラムの廃止を計画していることが、ワシントン・ポスト紙(有料記事)の報道で明らかになった。このプログラムは1992年の開始以来、アメリカ人に5000億ドル以上のエネルギーコスト削減をもたらしてきた。テクノロジーニュースサイトのEngadgetによると、エナジースター認証を受けた家電製品を選ぶことで、平均的なアメリカ人は年間約450ドルのエネルギー代を節約しているという。
エナジースター・プログラムは、エネルギー効率の高い家電製品や建物に認証を与える取り組みで、消費者がエネルギー節約に貢献する選択をすることを支援してきた。しかし、EPAは現時点で、いつこのプログラムが終了し、家電製品からエナジースター認証が消えるのかについて具体的なスケジュールを発表していない。なお、大統領政権が議会の承認なしにこのプログラムを終了させることは法律上問題があるが、トランプ氏の多くの発言や大統領令と同様に、強行される可能性が指摘されている。
この計画に対し、非営利団体「Alliance to Save Energy」のポーラ・グローバー会長はCNNに対し、「エナジースター・プログラムの廃止は、家庭のエネルギーコスト削減を約束したこの政権の公約に真っ向から矛盾する」と批判した。グローバー氏はさらに、「年間わずか3200万ドルの予算で、エナジースターはアメリカの家庭に年間400億ドル以上のエネルギーコスト削減をもたらしている。これは連邦政府の1ドル投資に対し、350ドルのリターンを生み出している計算だ」と強調した。
エナジースター・プログラムの廃止が実現すれば、消費者にとってエネルギー効率の高い製品を選ぶ基準が失われ、長期的なエネルギーコストの増加につながる可能性がある。トランプ政権の今後の動向に注目が集まっている。
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